工場、倉庫における間仕切り・ブース導入のメリットを解説

2023.06.20

2024.4.19

製造業担当の方々、また工場経営者の方々などは、倉庫にプラスして間仕切り・ブースを導入し倉庫空間を仕切ることで、電気コストを削減することができるメリットがあります。

日々工場では業務が運営されています。間仕切り・ブース導入を検討することで作業環境を改善、安全対策にも貢献することができ、ライバル企業と格段の差を生み出すことができます。

今回は、テント倉庫プラスα間仕切り・ブースの活用で得られるメリット、間仕切り・ブースの種類、どのようなシートを使用すればいいかについて解説します。

気になる方々はぜひ一読ください。

間仕切り・ブースを導入するメリット


間仕切り・ブースを設置することでそれぞれ工場担当の方々にとっての様々なメリットがもたらされることでしょう。

この章では間仕切り・ブースを設置することで起こりうるメリットを整理してみました。

・自由なスペースが生まれる
・外部から入り込むホコリ・虫の侵入を防ぐ
・温度・湿度管理も行うことができる
・電気コストを削減することができる
・安全な環境づくりができる
・整理整頓に貢献する
・簡単に設置することができる

自由なスペースが生まれる

工場、倉庫などのスペースにおいて、間仕切り・ブースを検討することで、内部に柱のないフレキシィブルに活用することができる空間を生み出すことができます。

導入の工程は、鉄骨(スチール)で組んだ枠の周りをすべてビニールシートで覆ってしまうだけです。それだけなのに、間仕切り・ブースにより今までとは違う工場・倉庫の使い方の発想が生まれてくることでしょう。

外部から入り込むホコリ・虫の侵入を防ぐ

製造過程において、異物が混入してしまうことはどうしても避けなければならない課題です。

間仕切り・ブースは、
ホコリ、虫の混入を阻止するための障壁にすることができます。よって間仕切り・ブースの設置により、いつもクリーンなスペース空間をキープすることができます。

温度・湿度管理も行うことができる

また製造している商品の中には、いつも一定の温度であったり、湿度を維持した環境が必要であることがあります。そのような設備を整えるために大々的な工事が必要となってしまうこともあるかもしれません。

しかし間仕切り・ブースによって、対象となるエリアや装置を限定的にブースで覆って空調することで管理・保管が可能となります。

電気コストを削減することができる

工場経営者の方々は、間仕切り・ブースを導入することで電気コストを削減することが可能です。

仕切りを入れることで部分的に空調を区画化することができ、空調費対策に大きく貢献してくれます。

安全な環境づくりができる

間仕切り・ブースを導入することで、商品を製造している過程で起こりうるオイルの飛び散りであったり騒音などの問題も隔離することで解決することができます。

また使用している生地には、防音効果であったり溶接時アーク光をカットするなど機能性のある商品も提供されているので、様々な用途に対処することができます。

整理整頓に貢献する

間仕切り・ブースには、区画分けの効果を期待することができます。

日頃整理するという意識はそれぞれ作業員の自己責任のもとで行われないと作業効率はどんどん低下していってしまうことでしょう。

間仕切り・ブースで区画化されていることで、整理に対しての自覚が生まれてくることでしょう。

簡単に設置することができる

例えば小型間仕切りブースなら、間口5m以内であればブース内に柱を建てないでも設置することができるため、スピーディーに導入することができ、即空間を有効に活用することができます。

また、軽量設計となりますので建物内部や地上階以外、重機が入らない場所にも対応可能、また、フレキシィブルに既にある壁を利用したり、生産ラインの形状に合わせ設計することも可能です。

メーカーにより、DIYで導入することができる規格型間仕切りブースも提供されているので、こちらの導入も検討されるといいでしょう。

間仕切り・ブースの種類

様々な間仕切り・ブースがメーカーから提供され、それぞれ工場経営者の方々のニーズに答えることが可能です。

・小型間仕切りブース
・大型間仕切りブース
・天井吊ブース

について解説します。

小型間仕切りブース

小型間仕切りブースは、間口が5m以内であれば柱を建てないで設置することができ、空間を有効に活用することができます。

また、軽量設計で建物内部、地上階以外の重機が入らないエリアにも導入することができます。

フルオーダーが可能であるため、既設の壁を利用してみたり生産ラインの形状に合わせプランニングすることができます。

小型間仕切りブースを導入しようと思えば、W4000×L8000×H2500程度のものは、1,000,000円程度の価格相場で実現することができます。

作業効率性のことを考えると、1,000,000円は決して高いお金ではないと考えていいでしょう。

大型間仕切りブース

大型間仕切りブースのクリーンブースであれば、間口が5mを超えているような場合でも、ブースに柱を設置しないで建てることができます。

大型間仕切りブースはより強度の高さも実現し、入口などの開口部をレイアウトすることができ、自由度も高いです。

フルオーダーであるため、既にある壁を利用することもできますし、それぞれ工場で生産ラインの流れにマッチしたものを設置することができます。

梁はトラス構造となり、設置するためにはクレーンが必要となるケースがあります。

大型間仕切りブースはW10000×L15000×H3000のもので、価格相場は4,000,000円 となります。

天井吊ブース

そしてライト感覚で間仕切り・ブースと向き合いたい場合には、天井吊ブースを検討されるといいでしょう。

天井吊りブースのクリーンブースは、建屋の梁であったり母屋材からボルトで枠を吊り下げ、シート天井を取り付ける形をとります。

側面はシートを吊り下げ固定することが可能、レールを使ったカーテンで間仕切りをすることもできます。

天井吊ブースは天井からの吊り下げとなり、広いスペース空間でも柱なしで設置可能です。

ただし、ほとんどの工程は高い場所で行うことになります。よって作業車が入ることができない場所であったり、機械、棚などが邪魔している場合、天井吊りブースの設置が難しいこともあります。

また、強さも天井吊ブースにはそれ程期待することができませんので、エアコンなど天井に設置したいというケースでは専用吊材を取り付けして別に対応する必要があります。

天井吊りブースを設置しようと思えば、W4000×L8000×H2500のものでだいたい価格相場は、900,000円となります。

間仕切り・ブースにはどのようなシートを使用すればいい?

間仕切り・ブースを設置するときにはどのようなシートを使えばいいかこちらも気になる問題なので解説します。

間仕切り・ブースは実際問題どのようなシートでも扱うことができます。それぞれの工場経営者の方々が用途を踏まえ検討するといいでしょう。

・糸入り透明シート
・ターポリン
・不燃シート

糸入り透明シート

間仕切りブースで一番選ばれているのは糸入り透明シートです。透明のフィルムの中に格子状の糸が入っています。

透明性を確保したうえで糸により強度をアップさせています。フィルムの伸びであったり引張の力に対して効力を発揮いたします。

基本的防炎機能、静電気を帯びにくくする帯電防止機能であったり防虫機能などの機能をもったシートも選択できます。

ビニールカーテン使用も需要が高く、価格も安く抑えることができます。

ターポリン

ターポリンとは、不透明の塩ビシートのことです。透明感はありませんので、ブースの中を他者に見せたくないという場合に選ばれています。また屋根のシートとして利用されています。

防炎、帯電防止機能付きのタイプもメーカーにより提供されています。

不燃シート

ブースを設置する上で内装制限がある建物や火災負荷の高いエリアでは、行政、消防から不燃材を使用することが求められることがあります。

透明シート

見通しのいい透明フィルムを使用してブース内の行動をしっかりチェックしたいという場合には、透明シートがおすすめです。

ただし強度はそれ程期待することができませんので、シートにできてしまう伸び、たるみなどに注意が必要です。また、防炎、帯電防止、防虫、抗ウィルス、溶接遮光、耐熱など用途に合わせたシートをセレクトすることができます。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、間仕切り・ブースを導入するメリット、間仕切り・ブースの種類、間仕切り・ブースにはどのようなシートを使用すればいいかについて解説をしました。

間仕切り・ブースは、簡単に導入することができて、自由なスペースを生み出すことができる方法です。

さらに、外部から入り込むホコリ・虫の侵入を防ぐ、温度・湿度管理も行うことができる、電気コストを削減することができるなどの様々なメリットをもたらしてくれます。

間仕切り・ブースを導入して、工場、倉庫においてさらに区画分けをして、すっきり整理整頓するというのもおすすめです。

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