「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」のテント倉庫、アウトドアの有効的使われ方
2024.08.20
2024.10.3
この夏、かなりの酷暑が続き、暑さ対策が急務でした。果たして、テント倉庫で暑さをしのぐことができるのでしょうか。遮熱生地を使用することは、かなり有効的なテント倉庫の暑さ対策とすることができます。また、現在、遮断生地は、傘やアウトドアの分野でも有効的に活用されています。
今回は、現状の、遮熱シートの有効的使われ方について解説します。
目次
遮熱シートとはどのようなものをいうのか
今、世間で注目されている「遮熱シート」とはどのようなもののことを言うのでしょうか。
テント倉庫の中のスペースが酷暑で、温度が上昇してしまう大きな原因が、太陽によって熱せられた屋根から降り注ぐ輻射熱です。テント倉庫に遮熱シート活用すれば、屋根から降り注ぐ輻射熱を防ぐことができます。
太陽の光、熱をもろに受け、熱くなった屋根が、内部へと輻射熱を発し、テント倉庫の中の空気が熱し、中の作業員であったり、大事な荷物が熱せられていきます。また、屋根から発した輻射熱で熱せられた作業員や、荷物からも輻射熱が発し、さらに、テント倉庫の中の空気は熱し、異常なほど温度が上昇してしまいます。
屋根から発せられた輻射熱を阻止、テント倉庫の中の温度が上昇するのを阻止するためには、屋根そのものの温度が上昇しないよう対策を講じたり、屋根から発せられる輻射熱の被害をできるだけ受けないように対策することが大事です。
テント倉庫でない作業場ならば、屋根に遮熱効果が期待できる素材を使用したり、遮熱塗料や、断熱塗料を塗装することができますが、特殊なテント倉庫にはそれがなかなか難しいです。だからこそ、遮熱シートを利用することは、かなり有効的な方法なのです。
テント倉庫には、遮熱シートを使用することで、屋根からの輻射熱を反射させ、内部の温度が上昇するのを抑えることが可能です。
テント倉庫のおすすめ遮熱シート 「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」とは
遮熱シートも、いろいろなタイプがメーカーから販売されているため、どれを購入していいかわからないという方々も多いことでしょう。そこで、イチオシでおすすめしたいのが、「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」です。
「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」とは、特殊三層ラミネート構造から構成された、優れた遮熱性、遮光性・UVカット性を兼ね備えた生地のことです。東レエコユースを使った特殊軽量密度織物に、東レオリジナルの二層からなる特殊加工を施した3層メカニズムとなります。
サマーシールドにおいては、従来存在したコーティング加工ではとうてい届かなかった多数の機能を同時に実現でき、レベルの高い次元に到達することを成功しています。サマーシールドでは、太陽光からの反射、遮光効果は99.9%以上、UVカット率は99%以上を実現、中で働く作業員の目や肌を紫外線から守ってくれます。
さらに、遮熱-4〜-10℃。
サマーシールドであれば、顔に影ができるほどの日陰効果を期待でき、驚くべき遮熱効果を発揮、日ごろ大きな不安要素である熱中症を予防することができます。
また、サマーシールドの防水耐水圧 は、20,000mm。優れた耐水圧を維持し、スコールが強く降ろうが、安心して使用することができます。
「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」は、テント倉庫以外いろいろなシーンで使われている
「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」は、テント倉庫の生地としてだけでなく、パラソルなどにも使用されています。そちらの方にも注目してみましょう。
さまざまな酷暑対策があるなかで、以前より日傘を持ち歩く人も増えてきたと感じているのではないでしょうか。それ程までに、夏の酷暑にみなさんが脅威を感じていることでしょう。
今までではありえなかった男性の方々や、子供さんも日傘をさして、通勤・通学する姿をよく見かけるようになりました。この日傘の分野でも、東レ株式会社が開発した「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」が幅を利かせ活躍していたのです。
似たようなものには、防水透湿素材ブランド「Dermizax®(ダーミザクス)」というものがあります。Dermizax®(ダーミザクス)は、スポーツやアウトドア向けに防水性能と透湿性能をあわせたラミネート加工が施されています。「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」は、比較して、主として遮熱と遮光、防水性能を持たせた素材です。
2011年の夏に試験販売として、サマーシールドを採用した日傘を5,000本程度デパートで販売することを決定しました。夏のセール真っ只中、かつ、割引されない比較的高価格の傘でしたが、実際には2週間程度で完売を果たしています。その結果を受け、2012年から本格的に開発、販売を行うことになりました。
「遮熱性能」、「遮光性能」、「高UVカット率」 の機能を同時にもつ
「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」のすごいところは、「遮熱性能」、「遮光性能」、「高UVカット率」という3つの機能を同時に併せ持つことです。
サマーシールドが登場する以前には、遮熱性能、遮光性能、高UVカット率の中でひとつorふたつを持ち合わせた商品は登場しているのですが、3つが揃う商品はまずありませんでした。
また、従来存在する日傘の加工は、コーティングすることが一般的でした。生地の上に樹脂を薄く塗っていくので、折りたたむことを繰り返すうちに、折り目からコーティングが剥がれてきてしまい、紫外線や日光が入り込んでしまうことがあります。
しかし、ラミネート加工は、膜を作り、それを傘の内側に貼るメカニズムです。とても画期的な技術であり、これが実現したからこそ、様々な機能を同時に持たせることができたのです。
特殊三層ラミネート構造とは
3層構造は、出来上がった生地の状態を指しています。第1層はポリエステルで、通常の傘の生地に当たります。雨を弾くことができ、日光をある程度遮断することができます。
第2層は、白色の酸化チタンを含有する層で、赤外線を防ぎます。
第3層は、カーボンブラックを含有した黒い層で、紫外線を阻止し、最後まで浸透してきた赤外線を吸収します。
本来、厚い生地を使用している日傘だから、そこに膜を貼りつけることによって、もっと重くなり使いづらくなるのではないか……という疑問の声は当初頻繁にあがっていましたが。しかし、SUMMER SHIELD(サマーシールド)の性能を落とすことなく、軽量化にも成功しています。
ラミネート加工が傘の内側に施されているため、多少、折りたたみにくさは感じるかもしれませんが、それ以上のメリットを必ず体感できるはずです。
マイナス4度の体感
サマーシールドが使用された傘は「体感温度マイナス4度以上」を実現するという検証結果があります。
そもそもエアコンの温度が28度と、24度では、体感がまったく違うことは既に日常生活で把握していることでしょう。「4度」というのは、それほどの効果が現れる温度です。
*「4度」というのは実験の段階で得られた遮熱温度の最高値ではありません。最低でもこのレベルだということであり、実際問題、サマーシールドは6度~8度ほど変わる実験結果も得ています。
サマーシールドのそれ以外の使われ方
サマーシールドの用途は、テント倉庫や日傘だけではありません。ベビーカーのホロやイベント用のテントに採用されています。また、カフェテラスのオーニング(庇)にも有効活用されています。空調服の「AIR GEAR」という商品には、フードとショルダー部にサマーシールドが使われています。
そして、いま、注目して欲しいのは、「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」を使用したアウトドア商品です。アウトドアでも最近は遮熱・遮光性の高い素材が多く出ています。クオリティーの高いサマーシールドは、業務用(テント倉庫)としてだけでなくプライベートのシーンにも浸透している素材なのです。
カーサイドタープでもサマーシールドが活躍
カーサイドタープとは、クルマのサイドやリアバックを利用して大きな布を屋根のように設営できるアイテムです。かんたんテントと言ってもいいのかもしれませんが、テント以上に簡単に屋根付き空間を作ることが可能です。
屋外での日よけであったり、雨よけとして有効活用できるだけでなく、屋根の下にチェアや、テーブルを置き、簡単にリビングスペースを作れることも魅力のひとつです。
デイキャンプや車中泊はもちろん、バーベキューや海水浴など、さまざまなアウトドアシーンに対応できます。屋根の生地や設営方法もいろいろなタイプがあるので、自分にとって使いやすいものをぜひお選びください。
カーサイドタープのメリット
カーサイドタープは、はじめての方々でも簡単に設営できるように設計されています。
商品によって取り付け方には違いがあるのですが、基本的には生地の片側を吸盤や磁石などを使用して、クルマに固定させ、反対側はペグで地面に固定します。設営・撤収が簡単、スムーズに行えるのは大きなメリットです。
また、片側をクルマに取り付けるため、固定力を高めることができ、強めの雨や風を受けても倒壊しにくく安定感があることも魅力です。カーサイドタープ下のスペースと、クルマの中をひとつの空間として使用することができ、満足度の高い居住性を期待できます。
アウトドアで、どのようなカーサイドタープ選べばいいか、いろいろと見るべきポイントがあります。
サイズで選ぶ
カーサイドタープのサイズを選ぶときには、使用する人数に合わせて選ぶといいでしょう。1~3人程度使用するのであれば、3×3m程度、3人以上であれば5×4m程度の大きさが使いやすいです。
カーサイドタープは商品によって対応車種が異なります。軽自動車やミニバン、SUV車など、自分のマイカーにマッチしたカーサイドタープを選ぶようにしましょう。軽自動車用は2mあたり、ミニバンやSUV車用の場合は2.5m、ハイエースは3m程度が一般的です。
タイプで選ぶ
カーサイドタープには、主として周囲の視線を遮断することができるシェルター式、開放感があるオープンタープ式、設営がしやすいリアゲート式があります。
シェルター式のカーサイドタープは、屋根だけでなく壁も作れるため、周囲の視線を気にしないで、ゆったりくつろぐことができます。
オープンタープ式は設営が行いやすく、軽量でコンパクトなので持ち運びやすいのも魅力です。
リアゲート式のカーサイドタープであれば、手軽に着替えや、簡易トイレのためのスペースを作ることができます。
設営方法
設営方法としては、ウェビング型、吸盤・磁石型、固定金具型があります。ウェビング型は、クルマの後部ホイールに幅広テープを引っ掛けてタープを固定させる仕様です。
吸盤や磁石型は、ワンタッチで取り付け可能です。設置位置の自由度がきくため、日差しの角度や、人数などに合わせいろいろなタープの張り方が可能です。
固定金具型のものは、タープクリップや、カージョイントなどパーツをクルマのレインガーターに取り付ける仕様です。
素材で選ぶ
カーサイドタープを選ぶ際は、タープの生地にも注目しましょう。タープに使用される生地の素材には、ポリエステルであったり、コットン、ポリコットン(TC)などがあり、それぞれ特徴が違ってきます。
ポリエステルは他の素材と比較して、軽くて持ち運びやすく、濡れても乾きやすいです。リーズナブルな商品も多くあります。
コットンは、天然素材ならではのやさしい色合いと、肌触りの良さが魅力です。火に強く吸水性に優れているのですが、メンテナンスを怠ればカビが発生しやすいため注意が必要です。
ポリコットン(TC)は、ポリエステルとコットンのメリットを兼ね備えたような素材です。
また、キャンプで、バーベキューや焚き火を楽しみたいなら、カーサイドタープの素材は難燃性の高いものを選びましょう。
そして、遮熱効果・高い遮光性・UVカット性を期待したいのであれば、おすすめは「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」です。
紫外線というものは、夏のシーズンだけでなく一年中降り注いでいるものなのです。ですから、お肌がデリケートな子供さんと一緒にキャンプを楽しみたい場合であったり、日焼けによるシミが気になる方々は、UVカットが加工されている生地を選ぶことがおすすめです。
「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」は、既にお話ししている3層構造によって高いクーリング性能を実現します。
裏面の黒色フィルムが放射熱を蓄熱、テントの中の暑さを軽減させることができ、かつ、地表からの紫外線の照り返しを防ぐことができます。
まとめ
遮光率100%
(評価方法: JIS L1055 A 法)
紫外線遮蔽率99%以上
(評価方法: カケン法)
遮熱性 -4℃ ~ -7℃
(評価方法: レフランプ法)
を実現。
「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」は、まさに、いままでテント倉庫に有効的に活用されているシートなのですが、そのメリットには多くの注目が集まり、現在、様々なテント倉庫のシート以外の活用のされ方もするようになってきました。
業務だけの問題でなく、アウトドアのレジャーでも、良い効果を得られる素材です。
日本の夏は、どんどん酷暑化しているため、暑さに対しての関心度も増すばかりです。
今後も、「SUMMER SHIELD(サマーシールド)」には、多くの関心が集まり、さらに、効果的な使われ方がされていくのではないでしょうか。