基礎工事不要のレンタルテント倉庫って何?メリットとデメリットについて解説

2024.03.20

2024.4.30

「テント倉庫」とは、短期間で建設ができる鉄骨を組み立ててシート膜を張った建築物のことです。

もともとテント倉庫は、一般建築と比較して低コストで建てることが可能ですが、レンタルで建設すれば、より以上安くすることができます。

今回この記事では、テント倉庫がどのような倉庫であるのかお伝えするとともに、レンタルテント倉庫のメリット・デメリットなどを解説します。

テント倉庫を利用して、より利益を出したいと思っている工場経営者・担当者の方々はぜひ一読ください。

そもそもテント倉庫とは何か

テント倉庫は、軽量鉄骨で組み立てた骨組みに対してシート上の膜を張った建築物のことです。

簡易的構造の建築物ではあるのですが、国土交通省告示第 667 号 「テント倉庫建築物の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める等の件」に基づき建てられた建築物であるため、広さや形、使用用途などについて条件に従い建設される必要があります。テント倉庫を設置するためには建築基準を満たし、建築確認申請を行うことが必要です。

テント倉庫の使われ方

テント倉庫は、商品や部材を保管するための倉庫として有効活用されています。

・運輸業の保管庫
・製造業の材料保管庫
・半製品の簡易倉庫

……など。

このような例からも、様々な分野でテント倉庫が利用されていることを知ることができます。

国土交通省告示第 667 号に基づく建築物

テント倉庫の使い方は、国土交通省告示第 667 号に基づけば、倉庫である必要があります。

鉄骨造の骨組みに膜材料を張り、すべての側面に対して壁や屋根を設けることも必要です。

また、膜材料は、建築物の長手方向へ3m以下のスペースで配置された鉄骨造の骨組みに定着させます。

さらに、一階建て建築が許可され、延べ面積は1,000 ㎡以下、軒の高さは 5m以下と言った決まりがあります。

また、テント倉庫の屋根の形状として認められているのは、

・切妻屋根
・片流れ屋根
・円弧屋根

です。

テント倉庫の膜材料には、国土交通大臣が認定している厚さ0.45mm以上の防炎認定生地であったり、0.5mm以上の不燃認定生地などが使用されます。

ただし、テントに保管するモノの種類であったり、テントを建てるエリア、倉庫の大きさによっても、膜材料に対しての基準値は変化します。

また、周囲にある施設で火災が発生した際、延焼する可能性が危惧されれば、さらに使用可能な膜材料が制限されることもあります。

さらに、テント倉庫で行われる基礎工事は、「直接基礎」と「杭基礎」の方法があります。通常の場合、杭を使わない直接基礎で問題はないのですが、建設する地盤の状態によっては杭を使う杭基礎が必要となることがあります。

国土交通省告示第666号とは

テント倉庫の告示には、国土交通省告示第 667 号だけでなく、第666号の2種があります。

667号ではテント倉庫の使用目的は倉庫だけということになるのですが、666号の告示であれば、倉庫だけでなく、工場であったり、作業場、また、店舗、スポーツ施設……などと言った様々な用途に活用することが可能です。

テント倉庫のメリット

テント倉庫のメリットは、使いたいと思えば、一般的建築と比較して半分以下程度の納期で完成させられることです。また、費用も安く済ますことができるため、実現しようと思えば、即可能となります。

また、テント倉庫であれば、使い道に困っているような変形地にも建設することが可能です。

透光性の生地を使用することで、明るい環境で作業を行うことができ、かつ、照明にかかるコストも節約できます。

そして、テント倉庫は、地震の横揺れや縦揺れに建物自体が追随し、かなりの耐震性があります。阪神淡路大震災や東日本大震災の大震災において、実際に基礎の浮き上がりなどはあったのですが、倒壊などの大きな被害の報告はみつけられませんでした。
[※1]一般社団法人日本膜構造協会:骨組膜構造物の耐震性能評価のための地震応答解析
http://www.makukouzou.or.jp/article/pdf/2001/2001-01.pdf

今後このような大地震がいつ起こるかわからない日本ですが、テント倉庫は、とても信頼できる建築物ではないでしょうか。

テント倉庫のデメリット

ただし、テント倉庫にデメリットがない訳ではありませんので、こちらについても解説します。

テント倉庫にあるデメリットは、夏は暑くなりやすく冬は寒くなりやすい特徴があることです。また、寒暖差によって結露が発生し、保管しているモノに影響を与える可能性がない訳ではありません。

また、膜材は、やがて劣化してしまうため、張り替えのコストがプラスしてかかることになります。そのあたりのことも最初に了承した上で建設の計画をたてる必要があります。

テント倉庫をレンタルする発想

現在、テント倉庫をレンタルすることができるようになりました。「レンタルするテント倉庫」がより企業の可能性を高めてくれることでしょう。

一般倉庫を建設すると、高額な建築費用が掛かるだけでなく、固定資産税などと言った毎年の支出も懸念材料です。

レンタルは経費処理が可能であり、維持費、管理費、減価償却などのわずらわしさがなく、資金の効率的な運用を行うことができます。

テント倉庫のリースの選択肢もある?

テント倉庫には、リースという選択肢もあります。レンタル、リースどちらも同じようなものと考えている方々もいるようですが、利用する場合にはやはり区別も必要です。

レンタルとリースには、契約期間や保守義務、費用などに違いがあります。

テント倉庫をリースしようと思えば、おおかた契約期間は、年単位の長期間となります。一方レンタルテント倉庫であれば、月単位の契約が可能です。

また、レンタルテント倉庫は、中途解約しようと思えば可能ですが、リースの場合、解約料金が発生します。
費用面を言えば、リーステント倉庫の方が幾分安く済ますことができます。

また、リースのテント倉庫は、リクエストに合わせ施工が可能ですが、レンタルテント倉庫の場合は、おおかたはレンタル用のテント倉庫が提供され、設置することになります。

さらに、リースのテント倉庫は、保守・修繕義務が利用者の方々側にありますが、レンタルテント倉庫は、レンタル会社側にあります。

レンタルテント倉庫のメリット

テント倉庫をレンタルするメリットは、リースよりも短期の利用が可能であることです。

リースのテント倉庫では年単位での契約となるのですが、レンタルテント倉庫なら月単位での利用ができるため、テント倉庫の利用期が間が短いときにおすすめです。

テント倉庫をごくごく一時の期間利用したいという方々もいらっしゃることでしょう。また、テント倉庫ってどんなものか実際に使用して、今後使うか決定したいという方々もいます。そのような方々にレンタルは適した方法です。逆に既に中長期で利用したい考えがあれば、リースを選ぶといいでしょう。

また、テント倉庫のレンタルは資産とならないため減価償却を行う必要がなく、発生する料金は賃貸料として毎月経費に計上することができます。

また、本来購入する時にかかる償却経理事務であったり、固定資産税の申告・納付事務、損害保険の加入といった手間のかかる事務手続きが必要ないことも大きなメリットです。

レンタルテント倉庫のデメリット

また、テント倉庫をレンタルすることにもデメリットはあるので、こちらも確認しておきましょう。

もともとテント倉庫は、低コストで倉庫を建築することができる方法です。テント倉庫をレンタルすることで、初期費用など準備しなくて済むため、よりコスト面で利用がしやすくなります。ただし、レンタルテント倉庫は、リースと比較すれば、コストは割高です。その理由のほとんどは、レンタル契約は期間が短いため、リースと比較してレンタル会社が利益を上げにくいからです。

また、レンタルのテント倉庫は、リースと比較して選択肢が少なく、レンタル会社が提供する規格製品しか選べないことがあります。あらかじめ定まった形や大きさのテント倉庫だけしか選べないため、工場によっては建設したいと思っている土地に合わない可能性も出てくるかもしれません。

ですから、変形地などにテント倉庫を利用したいと思えば、リースも含めて検討するといいでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。今回は、テント倉庫について説明するとともに、レンタルテント倉庫のメリット・デメリットについて解説しました。

レンタルテント倉庫によって、よりテント倉庫の用途が広がったと言っていいでしょう。

レンタルテント倉庫であれば、テント倉庫以上に気軽なモチベーションで利用が可能性です。

わずらわしいことはできるだけ排除してすぐにテント倉庫を試してみたいという工場担当者の方々におすすめな方法です。

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